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エコテクノを超えてくの 2

さてその偶然のおかげでとても素敵なお話を聞くことができた。
原田という名のその男性が、今は自殺を乗り越え生きるという楽しさについて伝える活動をしていることは昨夜の報道から知ってはいたが、それが決して表面的ではなく非常に奥深いものだということを話を通して強く感じた。
一番印象にのこった言葉は、
「自殺するなら今日じゃなくて、明日死んだらいいじゃないか」だ。
これは学校などで講演するとき、すこぶる評判が悪い一節らしい。
教育者は口々に言う。
「なんてことを言うんだ、死ねだなんて!命は尊いものなのだ!」
しかし、今なお自らの命を絶とうとしている人間に「命を大切に!」なんて叫んでもその声は届かないのだ。何しろ彼らは命が大切だというための理由、思い、根拠を失っているのだからして、そんなもの詐欺師に「人を騙しちゃいけないよ」って諭してるようなもんである。
「発言が過激」という見解もあるだろうが、自殺と言う過激な行為を妨害するのが目的なわけで、上品しとやかに「いのちは大切どすえ、おやめんさい」とかなんとか言って死を決意した人間が止められるなら苦労しない。
そういった場面において「何も今日死ななくても」というのは非常に理にかなった手段で、特効薬ではないか。
「何が好き?ラーメン!じゃあラーメン食べてからにしろよ、え?北海道にも行ったことがない...じゃあ行ってみりゃあいい、死ぬ前に」
というように、興味のあることを聞き出して、無理矢理に引き出して、死ぬなんてくだらない、もったいない、と自分で思わせる。それが原田さん流の自殺食い止め法だ。

彼は一度、いや正確には二度死を乗り越えている。
一度目は幼少時、障害によって医者から5歳で死を宣告されていたそうだ。
心身ともに健康で何の苦労もせずせいぜい戦う相手は受験ぐらい、
よさこいさっさと公務員に上り詰めた人間よりも(公務員全てがそうだと言っているわけではない)、
「いじめ、不登校、差別、自殺」を目の当たりにしてきた人間のほうが、
少なくとも人権教育などにおいてはずっと説得力がある。心に響く声が違う。
ベテランなのだ。

餅は餅屋ということで、こんな人が学校で子供たちにお話をするというのはとてもいいことだと思う。水俣でも、もっともっと教育の場において、人生の辛酸を味わった
水俣病患者さんのお話を聴くなどといった機会があれば、と、常日頃 古くは在学中から考えてきた私である。その思いがさらに深まった出来事であった。

原田さんの障害は水俣病ではないが、彼の声はとてもいい刺激を与えてくれる。水俣にとってもフレッシュで斬新な風になるのではないか、と確信している。
そんなわけで、密かに原田さん水俣誘致計画を企てているのである。


余談であるがエコテクノ会場で知り合った学生さんが21日土曜日、我が家にやってきた。
当然、会ったばかりの人とそんな約束はしていない。原田さんに次いで予期せぬ出来事だ。
以前より訪問を予定していた熊本学園大学の藤本さんが偶然に学生ゲストとして連れてきたのだ。まさか北九州で会った人と数日後に実家・越小場でも会うとは。
彼は菊池の学生らしいが、エコテクノ会場で環境の話をしたときは、その人と山で卓球するとは思わなかった、と語る(遊具の多い我が家には卓球小屋がある)。
まったくである。
人の出会いというのは本当に不思議なものだ。

エコテクノを超えてくの 1

筆:おだみう

森山さんがいい具合にバトンタッチしてくれたので
今回は北九州出張での偶然なる出会いについてご紹介したい。

私たちは非常に張り切っていた。
環境イベントに出展するからにはゴミゼロを目指そう、と
昼食もバナナですませていたのだ(そりゃ皮は出ますが)。
しかし日本人である。
三日目の晩は米が食いたい、と私がわめきだし適当な店に駆け込んだ。
そこは常連さんが一人、二人いて、新参者には目もくれない雰囲気だった。
壁には旧型のテレビが設置されニュースが流れており、横で聞きながら店の主人とおばちゃんが反応する。
「世の中、いやな事件ばかり続くねえ」
「本当だねえ。まったくどうなってるんだろうねえ」
それはまるで造り上げた台詞のようで、この空間がドラマのワンシーンに思えてきた。

少女殺人事件から、報道は急増する自殺者というテーマに変わった。
その中で、障害を持ち酷いいじめに遭い、大人になってからは仕事に行き詰り一度は自殺を図った青年が、今は笛を使って多くの人に生きることの楽しさを呼びかけている、
というようなことが紹介されていた。
実はそれ自体よりも、さかんに「この子は、えらいねえ!」という評をすかさず入れる
おばちゃんに気がなっていたため、あまり詳しくは覚えていない。

さてエコテクノ四日目のことである。
この日は最終日ということもあって、場内はなかなか盛り上がっていた。
うちの小さなブースにもそれなりに来訪客は多かった。
森山さんが視察ツアーに行っていたので私は一人てんてこ舞いに接客・PRに励んでいた。

昼前ぐらいだったか、ふらりと足を運んできた男性がいた。
どこの誰かはわからないが、とても興味深く熱心に聞いてくれる人であったので、
私としても一生懸命に水俣の魅力を説明した。
話をしているうちに、あちらも気を許してくれたらしく、自分が活動しているパンフレットを渡してくれた。中には新聞の切り抜きも載っている。
おや、この人は、何かつい最近見たことがあるぞ。
会った瞬間から誰かに似ているなと思ったものの、気のせいだと打ち消したそれが、また再び復活した。おそるおそる聞いてみる。
「あなたは、ときどきテレビに出ていませんか?」
「ああ、そういえば昨日ちょうど出ていましたね」
「自殺をやめた方ですね」
なんという遠慮のない表現だ、しかしあちらは怒った様子など微塵も見せない。
「観てくれたんですか」
「いや、偶然なんですけど...これこれしかじか」

エコテクノ2007

北九州で実施されるエコテクノ2007に出展のため、10月16日搬入、17から19日出展でみう&あやもが出張った!ブースには、パネルを作成して・・・という当初の案をひっくり返し、二人で広用紙2枚を合体させてMKPでコーディネートした環境学習や農業、漁業体験etcの画像を集めまくり、経済・里山・生活という3点からアプローチしてみる。
手作り感は満載で、一方では「これは、いかがなものか・・・」と言う人の声も聞かれたが、周りのブースと同じことしても仕様がないのである。本筋は、水素自動車とか環境ビジネスが中心だからお客さんは、主にそっちを見に来ている。また、MKPの雑多な事業現状を格好つけて背伸びせず、あくまでNPOらしく、しかし、縮こまることなく堂々とPRできたと思うし、好感を持ってくださり、お客様が声をかけてくださった。

 出展中は持ちこんだ仕事に手をつける暇もなく、水俣に引っ込んでいたら永久に知り合うこともできない、環境ビジネス業者や大学の先生やNPO等素敵な方々と出会い、かなり濃い水俣の話しに耳を傾けていただき、様々な情報をいただき行ってよかったな~とみう&あやもは疲労の中に充実感を抱き帰途についた。そして、この出会いを育まなければ・・・と、過去培った営業魂の青い炎(?)が再燃するのだ~
 
 Img_6188 最終日には、北九州エコタウン視察に行ったが、水俣エコタウンとは、明確にコンセプトが異なっており、加えて市の課題も異なっていること当然なことに気付かされた。工場は、最も新しくできた、国100%出資のPCB処理施設を見学した。PCBは平成28年まで処理しなければならないそのものものしさは、化学が私たちの生活に提供する便利さと引き替えに「恐怖の根源」を残している現実感を覚えた。Img_6190_2 PCBが他市町村より北九州に持ち込まれ移動中は、モニターに映し出され市民は、監視することができる。また、工場内での分解、処理作業もモニターによって見ることができるようになっていて、公開することに力をおいているようだ。 しかし、PCB処理で発生した塩化ナトリウムはどのような処理をされているのか等も気になりはじめ、「環境ビジネスによるパーフェクトな環境への配慮は可能なのか?!」といつもの疑問が沸いた。

人との出会いについては、みうちゃんが面白い出会いをしているようなので譲ろう。

byあやも

地元の飯屋を盛り上げるには..

吉永 利夫

 NPO法人水俣教育旅行プランニングの事務所はご存知のように、肥薩おれんじ鉄道水俣駅の中にある。事務所のドアを一枚開けると、そこは「待合室!」。時々「1万円しかないので、券売機が使えないのですが・・」などの相談もある。
 その待合室には可能な限り地域情報発信のために、あれこれチラシやポスターを貼っている。先日ものすごいチラシを発見した。B4の紙に手書きでメニューが書いてあるのは、まあーあり得る。しかしそれどころではなく、何と魚の形に一枚一枚切り抜いてある。こんなハンドメイドのチラシは見たことない!
 早速デザイン担当のmiuに「ここまでがんばっている店だから、食堂までの地図を書いてあげなさい!」と指示。で、本日二人で水俣駅の近くにある料理屋「曾木の滝」に、おみやげを持ってお昼ご飯に行ってきた。で、ここからが本日のお話し。
 天丼ランチと塩鯖ランチを食べていると、おやじさんが「所で、お宅はどういう仕事をしとっとですか?」と、訪ねてきた。良くある話しで驚きもしない。
「修学旅行で水俣にお客さんに来てもらうための商品づくりがメインですバイ」と答えた。で、おみやげの地図繋がりで、お店の宣伝チラシの話しになった。
おやじさん:「こんなチラシも造ってもらえるとですか?で、お宅に頼むと、印刷屋さんより安くなっとですか?」
吉永:「はい、チラシも造ります。でもうちはデザインが主ですから、印刷屋さんに頼むより高—くなっとですばい!」
※相手と内容と場合によります。また比較する印刷屋にもよるでしょう。
必ずしもそんなことはありません。小田

おやじさん:「はー。そういう仕事ば、しよんなっとですか。」
 吉永:「チラシを造るのも良いけど、この店に来てもらえるようなメニューを造るのが、本当の仕事ですばい。」
吉永:「豚足(てびち)って書いてあるけど、沖縄ではなく水俣らしいものにしないと、この店で食べる意味がないんじゃないの。値段もあんまり安くしないで、水俣の安心、安全な豚で造ってます!がいいんじゃないの。キリンシーグラムのビールのポスターがあるけど、このビンを加工してこの店にしかない宣伝にしましょうよ」
おやじさん:「はい、キリンシーグラムは、水俣では曾木の滝だけで飲めるんです。」
吉永:「えー、それはいい!じゃー、空きビン下さい。こんどビンを加工して持って来ます。」
 で、「いったいこいつらは、何の仕事をしてるんか???」と、おやじさんが顔を覆っていました。「おやじさん。うちは、水俣にお客さんに来てもらって、水俣でお金を落としてもらえるように、売れるものを考えるのが仕事ですばい!」
「あんまり儲からないけど」と、miu。
MKPの仕事はいつも理解されません。
 今日学んだこと。
「小さなお店に対する販売促進、メニュー開発のお手伝いって、誰もやっていないんだねー。Miuこれを仕事にしようよ!!」でした。
やはり昼飯は無料になりました。ご馳走様。

体験受入の相談がありました。

■今日は専務理事の貴重な投稿ですbyみう←軽い皮肉?!byあやもそうでは、ないそうな。

004 先日隣の隣の町、芦北町田浦にある「道の駅・ひごうらら」の出荷組合の方々に会ってきました。道の駅にみかんやおまんじゅうなどを出荷している生産者組合の方々から「観光客への体験受入を始めたい」との相談があったためでした。 
 九州の西回り高速道路を博多から鹿児島に向かうと、現在の所最終のインターが田浦です。しかし早ければ来年には手前の芦北町にインターが完成します。そこで、観光客減少の危機感が湧き、当法人にお声が掛かったようです。
 集まったのは出荷組合役員の9名のお母さん、お父さん。ほとんどが田浦名産の甘夏みかんやデコポンの生産者でした。参加した当法人の職員から、修学旅行の生徒さんを迎えて実施している「体験学習」に関わる料金や予約などの仕組みや、「事故は起きる」「家族を捨てて、取り組むことでない」など、当然の説明もしてきました。
 みかん生産者なので、「一番忙しい、みかんの収穫時期は来て欲しくない」と言った悩みや、「民泊もやって、お客さんと友達になりたい」「事故が起きたらどうするか」など不安や期待もいっぱいでした。
 水俣には修学旅行で年間4000人の体験学習を受け入れていますが、これで農家が潤うほどではありません。やはり「自分が楽しい」「若い人たちに農業を伝えたい」「地域に人が来て欲しい」などの、地元に対する強い想いが一番肝心だと思いました。
 これからも、田浦で体験の受入が始まるように応援します。

吉永

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